藪から棒になんなんですが、
あなたは、本多静六という人物をご存知でしょうか?
わたしは生まれたのは山形県ですが、
幼少期に埼玉県に引っ越してきて以来、
小学校から大学まで、埼玉県で育っています。
本多静六という人物は、埼玉県出身の学者であり、日本有数の財閥でもあります。
学者なのに財閥というのは珍しいでしょう?
「学者=浮世離れしていてお金に縁がない」
そういうもんだとわたしも思っておりましたから。
当の本多静六氏自身もそう思っていたようです。
ドイツに留学して生涯の恩師となるブレンターノ教授と出会うまでは。
ブレンターノ教授に一喝されたそうです。
「学者が貧乏で当たり前、金儲けが下手で当たり前とは何事だ!
そういうバカがはびこっているから、正論が正論で通らなくなるのだ。
学者は、皇帝や、政府、教会等の権力におもねってはいけない。
自分の食いぶちを自分で稼げない学者は
おかかえ学者でございと気取ってはいるが、
宮廷に召し抱えられてそれでよしとしているから
王や皇帝、貴族、教会といった、パトロンの都合の悪いことが言えない。
いざというときに、正しいことを正しいと主張できなくなる。
世界が闇に包まれているとき、
人々が光を欲しているとき、
誇り高く叡智のたいまつを掲げるべき学者が、
喰うに事欠いて権力におもねっていてどうするのだ?
学者としての本懐をとげなさい!」
これがきっかけで、本多静六氏は、
お金を汚いものだと賤しむのをきっぱりとやめ、
蓄財や投資、ビジネスを学ぶことに正面から向き合ったそうです。
もちろん本業である林業では林学博士となり、
「公園の父」として日本中の名だたる公園を手掛けました。
明治神宮も、本多静六が手掛けたものだそうですよ。
彼の『わが処世の秘訣』という著書は、一度はお読みになることをお勧めします。
わたしが『わが処世の秘訣』を手に取ったのは、
明治・大正・昭和を経て、平成の世、
20代の後半にさしかかったころ、
セラピストの道を志し始めたころでした。
本多静六の恩師、ブレンターノ教授の言葉を、
セラピストであるわたしは、とても大事に思っています。
そして、わたしが、
「セラピストのための売上倍増セミナー」シリーズを始めた原点もまた、
ここにあります。
「セラピストのための売上倍増セミナー・各論:ライティング編」は
11月20日(日)に東京・東池袋で開催します。
お金に翻弄されて自分を曲げることをよしとしない、
気骨あるセラピストさん、セラピストの卵さん。
ご参加をお待ちしております。
↓
http://solar-lunar.sakura.ne.jp/ws/20111120/index.html
このはなさくや